東北大学病院 精神科

研究グループ紹介

精神疾患コホート研究グループ

 統合失調症、気分障害などの精神疾患の病態に関しては未だ明らかになっていません。我々の研究グループでは、統合失調症、気分障害などの精神疾患の病態を解明し、新たな治療・診断法の確立を目指したコホート調査を予定しています。主に宮城県内の地域精神医療機関から紹介された患者さんの臨床情報、ゲノム情報、メタボローム情報、エピゲノム情報、脳画像データなどを集積、追跡調査を行い、東北大学精神疾患レジストリの構築を目指ざします。同時にご協力いただいた医療機関にも情報をフィードバックして日々の診療に活かしてもらうことを考えています(図1)。今年度から、治療抵抗性統合失調症の症状ドメイン、臨床経過に基づく、病態解明と新規バイオマーカーの開発に向けた包括的アプローチ研究を開始できるよう準備中です。できるたけ多くの精神医療機関にご協力頂き、多数の患者さんの参加をお願いしたいと考えおります。
 東北大学は2017年に世界最高水準の教育研究活動の展開を行う指定国立大学法人に指定されるに至った最先端の教育・研究基盤を有しています。我々は、東北大学病院個別化医療センター、東北大学未来型医療創成センター、東北大学災害精神医学分野、東北メディカルメガバンク機構など学内機関との連携を強化し、将来的には精神疾患コホート研究によって得られたビックデータを生かし、AI技術を駆使して精神疾患の個別化治療に結び付け、本研究成果を患者さんに還元することを目指します(図1)。

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